『だから結婚したらうんっ、と尽くして。支える妻になりたいです』
ウフフと弾けそうな笑顔を見せていた愛流が記憶に新しい。
「そのリラックマお気に入りなんだからヨダレつけないでよ」
パシッと直人の頭を、軽く叩く。
「……つけてないし、また殴ったね」
「わたしね、直人のスナック菓子を食べた後の油っぽい指をティッシュで拭かないで舐めて綺麗にすること嫌だったの」
「え。……ごめん」
「あと、背中を丸めて置かれた食器に口をくっつけて食べるのも」
嫌だった。
「……すみません、でした」
ずっと気になってた。けど、今。言えた。
「愛流ちゃんと、ちゃんと話しなよ。直人だって愛流ちゃんのこと嫌いなわけじゃないんだよね」
追い詰められるくらい本気で好きだったんでしょう。
「……」
黙っているけど、否定はしない。
「話してそれでもこの結婚をやめたいって言うんなら止めない」
でも。わたしはセフレとか嫌だから。
あと、わたしを大事にしてくれなくて結構。
「帰る?」
「……うん、はい」
じゃあ駅までついてく。とわたしは直人と一緒に部屋を出た。
ウフフと弾けそうな笑顔を見せていた愛流が記憶に新しい。
「そのリラックマお気に入りなんだからヨダレつけないでよ」
パシッと直人の頭を、軽く叩く。
「……つけてないし、また殴ったね」
「わたしね、直人のスナック菓子を食べた後の油っぽい指をティッシュで拭かないで舐めて綺麗にすること嫌だったの」
「え。……ごめん」
「あと、背中を丸めて置かれた食器に口をくっつけて食べるのも」
嫌だった。
「……すみません、でした」
ずっと気になってた。けど、今。言えた。
「愛流ちゃんと、ちゃんと話しなよ。直人だって愛流ちゃんのこと嫌いなわけじゃないんだよね」
追い詰められるくらい本気で好きだったんでしょう。
「……」
黙っているけど、否定はしない。
「話してそれでもこの結婚をやめたいって言うんなら止めない」
でも。わたしはセフレとか嫌だから。
あと、わたしを大事にしてくれなくて結構。
「帰る?」
「……うん、はい」
じゃあ駅までついてく。とわたしは直人と一緒に部屋を出た。

