心がモヤモヤする…





ギュッと胸元を抑えて大きく息を吸い込む。



「…ごめん!」


「…っ!」



気がついた時にはもう、私は頭を下げて断っていた。

相川くんはショックと驚きとで声が出ないといったような感じ。


そりゃそうだよね、まさか断られるなんて思ってなかったんだろうから。


実際のところ、私はずっと相川くんとよりを戻したかったわけでーーー



「……そっか、そうだよな…。ごめんな」



ヘラっと笑った彼の顔が花火の明るさでぼんやりと浮かび上がる。


ピクピクと引き攣ったような笑顔。


相川くんのその笑顔を見た瞬間に、一気に罪悪感に駆られた。





なんで私、今断ったの!?
ずっと相川くんが好きだったじゃん…!

…なのに、気づいた時にはもう勝手に口が開いちゃって…