次の日、さっそく私と架純は相川くんの所属するサッカー部の様子を見る事にした。




「あんまり信じたくないけど、他に女ができた可能性もあるからね」



架純は恋多き女だ。

少なからず私よりもそういう知識は豊富なはず…



グラウンドの横のベンチに座り、モデル雑誌を広げながら部活の様子を横目でチラチラ見る作戦…!




暫くすると、部室から相川くんが数人の部員と一緒に出てくるのが見えた。



「…やっぱ今日もかっこいい」



思わず思ったことが口から飛び出してしまう。

架純は、はぁ、と溜息をつき、



「ほんっとーにゾッコンなのね」



コツン、と私の頭を軽く叩いた。