な、なになに!?
どうしちゃったの、相川くん…





相川くんの顔が近付く。

キスするまで残り数cm…





……相川くん…





私は覚悟を決めて、目を瞑った。



その時だった。



ドンッ…



「…っ!!」



誰かが私の背中を押して、その弾みで相川くんから離れる形になった。



「……華!?」



相川くんの声が耳に響く。





もう、誰が一体……





ゆっくり振り返ると、そこには…



「…颯馬」



息を切らし、すごい剣幕で相川くんを見ている兄の姿があった。





何がどうなってるの…!?





突然の出来事に頭が整理できない。