「先輩たちよりセンスがあるって言われてるんだ、この学年!」


「よかったね!」


「…なんか急に練習量増えるって言われたからさ…、その……」





私に会う時間が減る、そういうことなのね





「………やっぱり華には先に言わなきゃなって…」



相川くんはちゃんと私のことを考えて言ってくれたんだ。



「いいよっ、部活を一番に優先して!引退したら、また沢山遊ぼう?」



私は落ち込んでいる彼を元気づけるよう、明るいトーンで言った。



「…ほんとごめんな、華、すきだぞ」


「私も相川くんがすき」



私は寂しさを堪えるようにそう言い、そっと瞼を閉じた。