「華を捨てておいて…」





そうじゃない…

私が相川くんの事を残念に思ったのは、そこじゃないんだ、きっと…





「…部活を理由にされたのが一番嫌だ……かな」





これだ!





「他に好きな子が出来たなら、そう言ってほしかったな…て」



モヤモヤが少し晴れた気がした。


架純は、なるほど、と言ったあと、



「華はもう相川くんに関わるのやめな。…私はもう少し調査する」



ふんっ、と胸を張って言った。



「…ふふっ。探偵みたい」



格好つける架純を見て、少し元気になった。


架純に支えられ、悲しみと怒りは少しずつ消えていった。