「おい!! 姫花!! いい加減、起きろや!!」

朝からアニキに乱暴に起こされる、可愛そうな女の子は私・・

姫花です・・

「あ~ うるさいよ~」

アニキにはがされた布団を取り、ふたたび丸くなる私

「ったく! 日向がいないとコレだよ・・ 日向も騙されてよ~」

「はぁ!?」 」ガクの挑発にのり、ガバッと起き上がる姫花

そう、日向は昨日から全国ツアーで、不在

日向が一緒の間は、日向より早く起きて、急いで支度をして、朝食の準備

その頃、日向が起きて来て、二人で果物をミキサーにかけたり、野菜を切ったり、一緒にキッチンに立つ

「やっと起きたか? 俺、仕事行くから、遅刻すんなよ じゃあな」

そう言って、アニキは出かけて行った

時計を見ると7時をまわったところ

「起きるか・・・」

私は、自分に言い聞かせるようにつぶやいて、ベットから出た

一緒に住んでいて、お風呂上りのスッピンだって見せてるし、

一緒のベットで寝ることもあるから、寝起きの顔だって披露してる

それでも、やっぱり、大好きなカレの前では少しでも綺麗な自分でいたいし、少しでも可愛くいたい・・

別に無理してるわけじゃなくて、自然とそうなっちゃうんだもん