「そんなに人肌恋しい?」と呆れ顔の姫花

「・・・・・人肌っていうか、俺の男がそうさせてる」と大吾

「・・・・・・」

「黙るなって!」

姫花の冷たい視線に耐えられない俺は、机に置いてあった水に手を伸ばした

「咲ちゃんは毒牙にかけないでよ? あくまでも、あのバカ共をバカにするだけなんだからね! 咲ちゃんは傷つけないで!!」姫花は必死だ

「わかってる」

姫花にとって、普通科で出来た初めての友達

人は外見で判断しちゃいけないのはわかっているけど、姫花とは真逆な女

下手に手を出して、本気にでもなられたらうっとうしい

一番相手にしたくないタイプ

それが、藤田咲だ

「とりあいず、今日咲ちゃんの買い物付き合ってね」

「は?」

何を言い出す?

「なんか、買いたいものがあるらしいから」と姫花

ちょっと待てぃ!!

これでも、そこそこ売れてるんすけど?

顔バレしたら、大変なんですけど?