やっぱり、みんな金もらって、仕事しているわけだから、売れてる、売れてないに関係なく、プロの集団なんだよ

だから、教室の中もある意味戦い・・

平気で足ひっぱる奴だっている・・・

汚い? いや・・そういう世界なんだよ

ある意味、教室が芸能界の縮図みたいなもんだった

だから余計に目を奪われたんだ

仕事なくて、皆勤なくせに、誰よりもオーラを纏っていたから・・

そして、そんな彼女のまわりはいつも笑い声が耐えなかったんだ

彼女がいつもいっしょにいる奴等・・

俺でも知ってるほど、名の通ったヤツラばかり・・

アイドル二名と俳優と女優・・全員が揃うことなんて滅多になかったけど、それでも、揃った日にはすげ~威圧感だった

それでも、そんな中でも彼女が一番眩しかったんだ・・

だから、俺は彼女から、この集団から目が離せなくなっていたんだ

そんな時だった・・・

俺は、中庭で携帯を片手に一人で昼飯を食べていたんだ

「姫花!!」

急に聞こえた声と、一瞬の暗闇と、衝撃・・・

気がついたら、俺は、池に落ちていたんだ・・

座っていたベンチと共に・・・

「っ・・冷てぇ・・・」

「ご・・ごめんなさい!!」