廊下を通ると、周りがざわめいた。



そりゃ、そうだよね。



イケメンユウくんが私と手繋いで歩いてるもんね。


人のものになっちゃったんだもんね。



『…ユウ、これから嵐の予感』


「なんだそれ」


ははって笑ってるけど、


『笑い事じゃないよ。
ユウ、自分がモテること自覚した方がいい』


「ずっとちぃ一途に想い続けてやっと恋人になれたのに、他の奴に邪魔なんかさせないから大丈夫」



ズッキューーン。


朝から心臓に悪いですよ、ユウさん。



「何かあったら守るからご心配なく」



『頼りにしてますよ、まいだーりん』



「お調子者め」