安心した〜。


『あ、そーだ』


ゴソゴソとリュックをあさぐる。


「ん?なに?」


『はい、これ。ユウにあげる』


ハル先生と書いたバラのお花の絵をユウに差し出す。


「俺に?」


『うん。ユウに早く元気になってもらいたくて描いたの』


結構上手に描けたんだよ。


「ありがとう。上手だね、ちぃ」


『へへ。ユウ、早く一緒に学校行こうね』


「うん。ほんとにありがとう」


そう言って、ユウが笑う。