そしたら、ひかりは

「そっかぁ…お幸せに」

そう言ったんだ。
あいつは笑ってるつもりだったんだろうけど
もう、酷く傷ついてる顔だった。




それなのに何で俺はまた
酷い事を言ったんだ…。



「おーい。席つけー」



そう、昨日の事を考えていると
担任が入って来た。




「今から大事な話するからー。ほら、早くそこ座らんか。」


喋ってた女子達が渋々、着席する。

「えー…クラスメイトである、ひかりが急なんだが親の仕事の関係で転校する事になった。本当はここで本人に挨拶をして貰うんだがどうしても都合が合わず、昨日の夜出発したそうだ。」


俺は、頭が真っ白になる。







転…校…?
ひかりが…?
嘘だろ。俺の近くからひかりが
居なくなるのか…?
そんなのありえない…






「だが、伝言を預かってる。」

『今まで色々お世話になりました。これからもどうか、幸せなスクールライフが送れますように。じゃあ、また…どこかで…』







「そう言っていた。東京に引っ越したみたいだから皆も東京に行った時は、また個人的に会いに行ってやってくれ。…よし、これでHRを終わります。」



東京…
遠すぎんだろ…
謝りたい。



謝りたいよ…ひかり…