「……っ!!!???」



気が付いた時には、澪和の唇を何か柔らかいものが優しく包み込んでいた。



「……ぶ、部長…」



口の自由が利いた時、澪和はパニック状態に陥っていた。



「…ごめん、僕最低だよね」



佐々木は長い髪をクシャっとやり、申し訳なさそうに澪和から目をそらす。

澪和の顔はもう真っ赤だ。



「…だめだよ、澪和ちゃん。そんな顔したらまた襲いたくなる……」



佐々木のドキドキはもう止まらない。