「海空ーーー!!!どこだー!!」



校舎の中に西条の声が響き渡る。

澪和からの返事はない。



「澪和ちゃ〜ん?」



佐々木はグラウンドを探す、が、ここにも零和の姿はない。



「「どこに行ったんだ…」」







2人が澪和を探してから30分近くが経った。


先に澪和を見つけ出したのは、佐々木だった。



「澪和ちゃん!こんな所にいたの!?」



体育館の隣、自動販売機の近く。

澪和はここにずっと座っていた。



「……部長」



若干涙目の澪和。
その様子を見て佐々木は自分の気持ちが抑えられなくなった。