「はっ!!??停部!!??」



 部室に戻るや否や、西条は事の一部始終を身を乗り出して聞いた。



「退部よりはマシだろう。暫くすれば、また戻ってくる事になっているのだよな?」



 御影の質問に澪和が頷く。



「まぁ、アイツらしいっていえばらしいけど。…それにしても、ほんっとバカだよな」



 楠見は制服の袖元で口を隠し、爆笑する。



「笑い事じゃありませんよ…っ。部長不在の間、誰が代役をするんですか?」



 真剣な眼差しの澪和。


 楠見は首を傾げ、



「誰もやらなくても良いでしょ」