「失礼します!」



場所は保健室。

西条はここで寝ているらしい。


澪和たち一行は急ぎ足で保健室へと向かい、勢いよく扉を開けた。

保険の先生は不在のようで、ベッドの上には上半身を起こした状態の西条がいた。



「永利君っ!」



佐々木は西条の方へと走り、彼を勢いよく抱き締めた。



「う、わ…部長!なんすか、ホモ!?」



西条は力づくで佐々木の腕から逃れ、奥にいる零和へと目を向けた。

澪和は一瞬目を反らしてしまったが、すぐに西条の方を向き、



「西条先輩っ…あのっ…私のせいで…」



おどおどとしながら、



「本当にすみませんでした!」



謝罪をした。