自宅から学校への登校時、海空零和はずっと朝流れていたニュースのことを思い浮かべていた。



『国立鷹坂高等学校の2年男子が誘拐』



それは昨日から行方不明になっている、同じ伝統部の先輩である西条永利と重なるのではないだろうか…と。