イケメン部 〜第1巻〜

詰め寄るように西条が近寄ってきて、



「ほっ、本当か!?…ならさ、入れてくれねぇか?お、俺とお前…二人で……」


「あれ~?永利君、抜け駆けかな?ダメだよ。澪和ちゃんは僕と一緒に帰るんだから♪」


「あっ、あのっ…、自分確か海空さんと同じ方角に帰るような気がするのですが…!」


「海空、もしかしてキミは鞠咲区方面かな?」



などと澪和の傘に入れてもらおうとする人が続出した。



「下郎だな。見てて悲しくなるわ」



鼻で笑う楠見と



「あぁ。海空は確か桜難市方面だったよな?」



困惑する澪和に話し掛ける御影。

澪和は御影の方を見て頷いた。



「はい。桜難中学卒ですので――」



御影は「そうか」と言い、澪和から目を離しながら



「…俺も桜難中卒だった」



呟くように言った。