イケメン部 〜第1巻〜

「うわぁ…、しっかりしてる!」



舞台を見た澪和は顔を綻ばせた。

桐神も嬉しそうに澪和を見、



「ですよね。この学校、何気に伝統部に資金かけてるのではないか…とかたまに思ったりする時があるんです」



舞台へと上がっていく。


桐神の癖なのだろうか。年下の澪和に敬語を使ってくる。



「…あ、先ずは僕が舞いますから…、み、見ててくださいっ」



桐神はそう言うと、制服姿のまま舞台の上に置いてあった短剣を手に取り、舞台の中央に立った。

澪和はその姿をじっと見つめる。



暫くの沈黙の後――



……空気が動く感じがした。