「気分を害したと言うのならすまない」



じっと見つめていた御影の視線がキョロキョロと動く。

澪和は驚きはしたが、嫌な気分になんかならなかった。

むしろーーー



「………先輩。私、御影先輩の事がすき」


「………っ!!!」





その瞬間、澪和は生まれて初めて『恋』をしたーーー



抱き合う2人のすぐ真後ろ、扉を挟んだ向こうに、赤い髪をなびかせながらその様子を全て聞いている人物がいたなんて、その時の2人には知る由もなかったのだがーーー





▷▷ イケメン部 ② へ 続きます。