…と、御影と澪和の会話の最中、西条が割り込み御影を睨む。御影は小さくため息をつき、



「…熱くなりすぎだ。お前はバカか。そんなんだから何時まで経っても恋人が出来ないんだ」



澪和から手を放した。

西条は舌打ちをした後澪和に目線を遣る。



「海空。…後で話がある。部活が終わったら少し残ってくれねぇか?」



澪和は「えと…」と少し考えた後に、



「判りました」



先輩の命令は絶対。という言葉に倣って了承した。

これに西条は心から喜んだが、一方御影の方はというと、額に軽く手をあて、



「西条も西条なら海空も海空だな…」



と、顔を反らした。