「ただいま…出ました」



私がリビングへ向かうと、先生は片手にビールを持ち、ソファで横になっていた。


お酒がまわって真っ赤っ赤だ。





前にもこんな事あったなぁ…

先生が酔って帰ってきた日みたい…





私の存在に気付いたのか、両手を広げ、



「は〜るかちゃ〜ん、おいで〜」



やんわりとした笑みを浮かべた。



「そんな所で寝てると風邪ひきますよっ」



椅子にかかっていたブランケットを手に取ると、私はソファまで向かい、先生に掛けてあげた。


机の上を見ると、空のビール缶が5本。

てことはーーー



「先生、これ6本目ですか!?」



もう半分空になっている先生の手の中にある缶を指さし、訊ねる。