喫茶店の彼女



「好みは人それぞれなんだから、甘いものが好きな男の人だっていて当たり前でしょ?

私はあんまり甘いものが得意じゃないから、
直樹くんみたいな人は羨ましいよ。

…それに、甘いものが好きってそれだけで個性だと思うの。

いつも美味しそうに食べる直樹くんを見てたら、私まで嬉しくなっちゃう。

それってとても素敵なことだと思わない?」


「…!っ、」


笑顔でそう言った千紗さんに、俺は溢れ出そうになる涙を堪えようと下を向いた。