なぜなら、そのダイゴというやつの隣が私だからだ。


万一、あたったらこのイライラは爆発するだろう。


あー、頼むから寝てくれ。永眠してくれ。



なんて、そんな叶わぬ願いを唱えつつ


授業に戻ろうとしたとき。




「あ、やべ!」



そんな声とともに感じたのは右目の痛み




あぁ、あのバカ。


よりにもよって私の目に当てやがった。



「マオ、大丈夫?!」

「最低…。」



少しざわつく教室

オロオロし始める先生や女の子たち

そして、





「ちょ、バカ!何やってんだよ」


「お前が投げる時にずらしたからだろ!」




謝るどころか責任のなすりつけ合いを始めた猿ども。





「泣いたらどーすんだよ!」



「うわ!それ、めんどくせー!」




私はその一言を聞いた瞬間、私の何かがキレた