そこに立っていたのは


なんとも可愛らしいボブヘアーの女の子



すごく可愛い。



「あっ…。」



っと、目の前にまできていたヒロキくんが驚いた顔をする



あれ?まさか



「冨永さん…」




告白してきた女の子




「今の聞いて…?」



蚊の鳴くような声で確認を取るヒロキくん



さっきの威勢はどこへやら



コクンッと頷いて次の瞬間には可愛い笑顔を見せた冨永さん



やだ、可愛すぎ。



「さっきの聞いて、ヒロキさんに感謝がこみ上げてきたので、言っておこうと思って!」




「…へ?」




ヒロキくんが間抜けな声を漏らした


ある程度、冨永さんが何言うかがわかってる私は心底面白い。


まって、笑っちゃう。



「私を振ってくれてありがとうございます!

ほんっっと、付き合わなくてよかったです!


私、いつも楽しそうに笑ってて

委員会で仕事を手伝ってくれた

ヒロキさんを好きになりましたけど、


人生最大の間違いでした!


ほんと、危なかったです。

でも、ヒロキさんが振ってくれて危機回避です!


本当にありがとうございました!」




そう言ってもう一度ニコッと笑って教室を出た冨永さん



可愛い!!!



もう最高すぎる。




状況を把握しきれないナルシストさんは突っ立ったまま



そんな間抜けな顔を見て



「ざまぁみろっ。」


って言って私は冨永さんを追いかけた。