私の名前は風花(ふうか)
神社を護る役割を持つ妖。
この神社を護り続けて千年以上経つ。

人によって造られたこの神社は参拝者は勿論、信仰してくれる者も居ない。
寂しさを感じ無くなったのはいつからだろう。
昔の賑わいや、祭りを思い出す事も少なくなった。
此処を捨てる事も、出て行く事も、賑わいを取り戻す事も出来ない。
自分の無力さを感じ、恨む日々。
やる事と言ったら、迷い込んできた小動物をかくまってあげること位、だった。