例えば、あなたと喧嘩した日はどんなに青空でも濁って見えて、毎朝飲むコーヒーが苦く感じる。

あなたがいなくなると、賑やかだった部屋がしん、と静かになって後から寂しさと、そして後悔が押し寄せてくる。


「もう喧嘩なんか、したくないのに」


ぽつり、と呟いたそれは、マグカップから立ち上る湯気のように消えていく。



ため息が漏れる。






どうすれば、うまくいく?


どうすれば、あなたと一緒に笑いあえるの?




この喧嘩も、いつかは笑い話になるときが来るのだろうか。



そんな明るい未来は今の私には眩しくて、一生来ないような気さえする。




遠い、遠い未来。



永遠。