屋上で


「あんた、顔ぐちゃぐちゃだよ」

ヨシ子はクミに缶ジュースを買って渡す。

二人は屋上から場所を自販機のあるベンチへと移した。

「あんただって」

二人して目が赤い。

化粧ははがれ落ちていた。

一息ついて二人はお互いの家路へと向かった。

(ハーなんかどうでもいいかも)

二人はお互いにそう思っていた。