屋上で


「私、聞いたの。
 昨日、二人がキスしてたってこと…。
 見た子がいて教えてくれた」

宇佐美は大量の汗を流す。

もう、水泳した後のように全身ずぶ濡れだ。

「…いや、そんなことは…して…」

していないと言おうとした宇佐美。

そう、宇佐美は嘘をつこうとしたのです。

「ごめん、ヨシ子」

クミの謝り。

謝り イコール 認めた。

クミの謝りは二人の接吻を認めたことになりました。

まぁ~本当のことですから、嘘つこうとした宇佐美がいけない子ですね。