彼なら、たぶん余計に気を遣うと思ったから。 「堂本くん、そんな顔しないで?」 そう言うけれど、堂本くんは、険しい顔のままだった。 最初は彼のことを、もっと冷たい人かと思っていた。 でも、前や今みたいに自分の言動を振り返って反省している姿を見て、本当は優しい人だったんだな、って思う。 どうして、今まで気づかなかったんだろう。 なんだか損をした気がして、悔しかった。 「そうだ!今度、凄い美味しいケーキが売ってるお店紹介してあげるよ!」 わざと声をあげて言うと、堂本くんはやっぱり反応した。