初めて好きになった人───本当を言えば、その時の彼女は既に幽霊だったのだけれど。 ヒュオン、と耳の隣を吹き抜けた風。 俯いた顔を上げれば、そこには視界いっぱいに。ずっと先まで、続く景色がある。 駅の右側を見ると、ずっと続く線路の奥に電車が見えた。 17歳。高校二年の冬。 あの日、机に綴られていた彼女のメッセージには、まだ続きがある。 ″じゃあ、またね!″