── その日の放課後、私は彼女に引き留められていた。 「初美……ちょっといい?」 いつもとは違う真剣な表情で、彼女──果夏は私に聞いてきた。 靴箱の前の廊下には、幸いにも人がいなかったため、私はそこで話を聞くことにした。 「ずっと前に、三人で遊んだことあったよね」───果夏はそう言った。 ……私と果夏と咲良は、幼馴染みだ。 でも、もうそんなこと、気にしてないと思った。ずっと前──それを聞いたとき、頭に浮かんだのは一つ。 「それって、保育所の時の?」