天神学園の奇妙な案件

幼い子供達が、段ボール箱を潰したものを使って、土手を滑って遊んでいる。

穏やかな光景。

「…ベルってどんな子なの?」

すずが龍一郎の顔を見る。

「そうだな…気が強ぇけど、真面目な娘だよ。オツムの方は俺に似たのか、からきしだけどな」

「じゃあ、私が勉強教えてあげるの」

「そうだな。そのくらいなら、歴史の修正も入らねぇだろ」

笑う龍一郎。

…歴史は守られたのだ。

やがて龍一郎とすずは結ばれ、ベルが生まれて来る。

龍一郎一味が守り切った結果だ。

「でも」

龍一郎が、すずの耳元で囁く。

「歴史を守っても、やる事やらねぇとベルは生まれねぇぞ?」

「!」

耳まで赤くなるすず。

彼女に突き飛ばされた龍一郎は、幼い子供達よりも速く土手を転がり落ちて行った。