「ルナてめえっ!」

思わずルナを引き離す龍一郎。

「何ちゅー事言ってくれてんだ!誰が夜も逞しいってっ?嘘つくんじゃねぇ!」

「嘘じゃない…方便…」

ルナはシレッとのたまう。

「私は知略謀略何でも来いのお利口thunder…」

エヘンと胸を張るルナだが、お利口thunderって何だ。

「『お利口さんだ』と掛けた…」

説明すんな。

「だからってなあ、お前…」

言いかけて。

「ハッ!」

龍一郎は視線に気づく。

「……」

7つの星が映り込んだかのような碧眼をジト目にして睨むすず。

『夜も逞しいの…ふーん、へー、ほー』

彼女の瞳はそう雄弁に物語っている。