天神学園の昼休み。

「よーし飯だ飯だ!」

秋の穏やかな日差しを浴びながら、今日は屋上で昼食という事になった。

龍一郎、ティーダ、すず、蒲公英、そして。

「何で私が呼んでこなきゃいけないの…」

少しむくれた顔をして、ルナが保健室にいる蛮を呼んできた。

蛮の傷は、まだ全快していない。

その為、ヴラド学園長(正確にはその秘書の花龍)の厚意で、天神学園保健室で養生しているのだ。

「まーまー、ルナっち」

笑いながら言う蒲公英。

龍一郎、すず、ルナがそれぞれ昼食を始める中。

「これはティーダっちのお弁当ね」

ティーダに弁当箱を渡す蒲公英。

「いつも悪いな、蒲公英」

嬉しそうに受け取るティーダだったが、事件はこの後起きた。