「ねぇ、奈緒。あんたの彼氏、何やってんの?」
同じクラスで親友の果歩ちゃんが、私の前に座りながら窓の外を指さす。


そこには、祐一くんと祐一くんと同じクラスの女の子達が、仲良くお昼ご飯を食べている。


あ、祐一くんに「あーん」して、祐一くんもそれを、食べてる。


「何で可愛い彼女をほったらかして、アホ女共とイチャイチャしてるわけ?」


その言葉に、ズキっと胸が痛くなる。


なぜか祐一くんは、ある時期から、私を無視するようになった。


お昼を一緒に食べようと隣のクラスに行くと。


「俺、コイツらと食べるから、もう来ないで。」と言われた。


「一緒に帰ろう。」と行くと。


「無理。」
と言われて、それっきり。


もう私の事、嫌いになっちゃったのかな……。