思わず頰っぺをつねった私を見て、「なにやってんの?」って笑いながら。


「やっぱお前がいい。」
って言ってくれた祐一くんに。


「私で良かったら、お願いします。」と返事をした。


周りから「不釣り合い」って言われたり、嫌がらせされたりするかな……とビクビクしてたんだけど。


なんだか、みんな、生温く見守ってくれて。


一緒に登下校したり、手つないだり、デートしたり。


キスだってした。


でも、キス止まりだった。


私はキスだけで、幸せだったから。


でもそれは、私だけだったんだね。