少しして、今度は店から美姫が出てきた。

「…ひさしぶり」

「おぅ」

「まさか、こんな形で再会するとはねー」

「まぁな…ところで、あれから綾香は元気にしてるんか?」

「ママなら元気だよ」

「そっか、ならよかった」

「でも、もしかしたら私のパパになるかも知れなかった人だから、写真見てビックリした」

「うちかて美優から写真見せてもらって、リアクションに困ったがな」

「でも貴慶さんなら、美優の方が相性いいかも」

「そうか?」

「…美優のこと、頼むね」

「おぅ」

萌々子が呼びに来た。

「カラオケ始まるよー」

二人はやおら立ち上がり、再び店の中へ消えた。