美優は貴慶の顔を覗き込んだ。

「怖かったの?」

「そら怖いけど…まぁ、ああいう場面やと男は、闘うしかないからしゃーない」

「…貴慶、ありがと」

美優は貴慶の唇に、軽くキスをした。

「こちらこそ」

貴慶は美優の頭を軽くポンポンと撫でた。