「うーん、喘息かぁ…」 美優はどうしたらいいのか分からなかったが、 「転地療養ってのは、どうでしょう?」 という担当の医師からのアドバイスに、 「ね、貴慶だったらどうする?」 美優は貴慶に意見を求めた。 「まぁすぐには決めづらいわな…けど、温暖で自然が豊かなら喘息は出にくいって言うしやね」 貴慶は少し考え込んだ。