「でも美優と貴慶さんって、もうどのぐらい一緒にいるの?」

美姫は訊いてみた。

「付き合い初めてからは一年半で、火事のあと美優の家で世話になってるから、同居はあと少しで九ヶ月ぐらいかな」

頭の中でざっと貴慶は概算を出した。

「だったらちょうどいいじゃん」

何がちょうどいいのか分からないが、ともあれ美姫はちょうどいいと考えているのであろう。