「美優、ちょっと乗ってみ」

終わると美優をシートの後ろに座らせ、貴慶が前に座った。

「どう?」

「後ろに箱がついたから、背中が楽になった」

「ならこれで完了やな」

こうして貴慶の新しい生活が始まった。