「貴慶は?」

「確か小学校の宿泊学習が鳥取で、こっちにも来たことがある」

「そうなんだ」

「まぁ当時は京都におったからね」

「あ、そっか」

「…美優、可愛い声してるのな」

貴慶は美優にキスをする。

舌が美優を犯す。

少しずつ、撫する速度が早くなる。

「…あのね貴慶」

「ん?」

美優は止めた。

「あたし…実はね」

「なしたん?」

「貴慶に言えなかったけど、でも言わなきゃならないことがあるんだ」

美優は何か意を固めたようでもあった。