さようなら ありがとう

凪絆said

もう少しで落ちそうな時、弱々しい力で私の手は掴まれた。
驚いて後ろを向くと、病的なほど細く白い男の子がいた。

彼の言葉を聞くうちに彼は私を泣かせてくれた。彼の腕の中で。
しばらくして落ち着いたので離れようとした時彼のポッケの携帯が震えた。
彼はすぐに出て

「すぐに帰るから。三吉橋にいる。大丈夫。じゃ。」

短い通話を終えた。

「もう、帰っていいですよ。私大丈夫なので。」

と言うと手を出した。

「俺は木幡 恵琉(こわた めぐる)。宜しくね。」

手をかさね

「笹崎 凪絆です。」

と言った。

「ありがとう。よかったら連絡先交換しようよ。君の話聞きたいな。」
「え、でも...」
「悪用はしないよ。あっ、ほら、迎え来ちゃった。LINE交換しようよ。」

彼、恵琉くんは携帯を出してLINEを開いた。彼を信じていいのかという疑惑。
でも彼ならという気持ちの入り違い。

「早くー。」

急かす彼に連れられてLINEを交換した。

「ありがとう!じゃあね。」

彼は迎えの車に向かっていく。

「あ。ありがとう。」

と小さい声でいうと恵琉くんは微笑んで

「どういたしまして。凪絆ちゃん。」

と言ってから車に乗って行った。