私はそんなに可哀想ですか?

「どうしてここが?」

ようやく絞り出した声は素朴な疑問だった。

「浅田さんに聞いちゃいました」

なるほど、浅田なら町田に聞けばここの住所もわかるか。

「そう、とりあえず上がって」

明子ちゃんはお邪魔します。と言って中へ入った。

俺は初めてエアコンのスイッチを入れた。使っていないのでカビてないか心配だったが、特に嫌な匂いはなかった。

「ごめん、人が来る事がないから座布団とかないけど、適当に座って」

声をかけておいて俺はキッチンへ行き、グラスに麦茶を入れて明子ちゃんの前に置いた。

「ありがとうございます」

明子ちゃんは珍しそうに部屋の中を見回す。