私はそんなに可哀想ですか?

家に着いて俺はパソコンを立ち上げ『網膜色素変性症』と入力し検索をかけてみた。

長い年月をかけて網膜の視細胞が退行変性していき、主に進行性夜盲、視野狭窄(求心性、輪状暗点、地図状暗点、中心暗点)、羞明(しゅうめい)を認める疾患である。

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様々な治療法が研究されており、現時点では点眼での網膜神経保護、遺伝子治療、網膜幹細胞移植、人工網膜などの研究が全世界で行われているものの、根本的な治療法が見つかっていない。

1つ大きく息を吐いてパソコンを閉じる。希望になりそうな事は書いていなかった。専門医の診断を受けているのだ、素人が調べたところでどうにかなるものではないのはわかっていたつもりだが、改めて彼女の病気の重さを知った。

俺は出来るだけ彼女の病気の進行が遅れる事を祈りながら眠りに着いた。