私はそんなに可哀想ですか?

「司君、大丈夫?」

やり取りを見ていた先生に尋ねられる。

「はい、特に予定もないですし」

「その様子だとやっぱり結婚はしていないのね」

少し寂しそうに言う先生に俺は苦笑いを返した。

「グローブとボールはありますか?」

「確かあったと思うけれど、明子ちゃん何処にしまったかしら?」

食器を洗う明子ちゃんに先生が声を掛けると、明子ちゃんは倉庫だったと思います、と答えた。

「ちょっと見てきますね」