私はそんなに可哀想ですか?

自分は変わったつもりで変わっていなかったのかと自嘲気味に思った。

それから明子ちゃんの号令でみんな一斉に『いただきます』と言って箸を動かし始めた。

こんな風に大勢で食卓を囲むのはいつ以来だろう?昔は煩わしくて堪らなかったのに今は何処かほっとする。

子供達はみんな一様に楽しそうだ。一人一人顔を見て行くと、最後に明子ちゃんに目が止まった。

明子ちゃんも笑顔だ。だが、病気の事を知ってしまった俺はその笑顔を素直に受け取れなかった。

この先彼女は色々なものを失っていく。その恐怖はきっと俺の想像を遥かに凌駕するだろう。

自分の半分も生きていないこの少女は、俺の今の歳になった時、変わらず笑顔でいるのだろうか?