私はそんなに可哀想ですか?

「ほら、上がりなさい」

靴を脱いでから、お邪魔しますと言って上がろうとした俺は川北先生と目があった。

ああ、そうか。

「た、ただいま・・・」

「はい、お帰りなさい」

年甲斐もなく気恥ずかしく思い、少し目をふせる、だだいまなんてもう久しく口にしていない言葉だ。

園長の部屋に通されて、促されるままに俺は座布団に腰を下ろした。俺がいた頃とは違う座布団だからかどうかはわからないが、居心地はあまり良くなかった。

「どうぞ」

湯呑みを俺の前に置いてから、川北先生は向かい側に座った。