私はそんなに可哀想ですか?

「では、かんぱーい!」

町田の音頭で一斉に手にしたグラスを掲げるように上げた。

すぐに喧騒に部屋が包まれる。俺にも代わる代わるビールを注ぎに来たり、高校時代のエピソードを語りに人がやってくる。

俺の知名度は俺が思っていたよりも高いようだった。

「おす!御手洗!呑んでるか?」

やって来た町田は既にそこそこ出来上がった顔をしていた。

「やっと来やがったなぁ、この野郎ぉ」